秘密のカーニバル

徒然ふわふわ記 𐂂 主にコスメ(ブルベ冬)とアイドル

煌めくDiamond Sky

あの日から、あの繊細で優しくてわんこのような彼がいなくなってしまった日から、私は彼らの曲を聴くことができなくなっていました。

 

まだ2ヶ月なのか、もう2ヶ月なのか。

 

ちょうど1週間前の2月17日、京セラドームに行ってきました。彼がいなくなる前に決まっていたドームコンサート。彼がいなくなった後、メンバー4人(+周りの人たち)で話し合って、そのまま開催することになったドームコンサート。実感のないままぽやーんとドームに入り(フィギュア男子シングルのフリーで結構泣いて、その後の放心状態のままでした)、ドーム内の寒さに震えながら開演を待つ。待つ。......待つ。結構押してたと思います。30分くらいかな。本当にドームが寒すぎて冬眠できそうでした。お金追加で積むから暖房つけておくれ…いや、せめて送風消してくれって思ってた。

そして静かに始まったコンサート。

 

号泣。

 

あ、いない....。

実感がないだけで、きちんと分かっていたのに、分かっていたつもりだったみたいです。そこに彼がいなくて、ぽっかり空いた空間の意味を知っているはずなのに、意味を探してしまいました。曲の中に残してある彼の歌声が、他の4人のどれとも違っていて、なのに他の4人それぞれも似たところもあって。これは彼の声、これは...私の好きなあの子の声、これは彼の声、これも彼の声、これは彼を尊敬してるマンネの声、優しいリーダーの声、熱血な炎のカリスマの声。彼はいないのに、私にとっては彼の痕跡を探す旅のようでした。

 

途中、バッキバキに踊って歌う、会場が盛り上がるパートもありました。4人ともむっちゃかっこよかった。私の大好きなあの子は、ビジュアルも最高で、かわいいのに艶っぽくてかっこよくて。いつものコンサートだったら「かわいいー」「かっこいいー」「さいこー」「きゃー」って大忙しだったと思いますが、初日はそんな雰囲気でもなく。そっと心の中で噛み締めておきました。ぐぬぬぬぬぬ尊い。(結局拝む)

 

なんというか、この日は、参加した私たちも、メンバーも、スタッフさんも、みんなで「どーなるのかな」「どーするのかな」「いけるよね」「いや、いくよね」って探り探り、意思確認をしつつ、ゆっくり前に進むようなコンサートでした。4人からの、これから未来へ向かう意思表示。それを見てる私たちは、その彼らの未来を一緒に歩く覚悟はあるのか。言い方は乱暴になるけど、喉元にナイフを突き付けられたように私は感じられた。なかなかに重たかったな、というのが素直な感想でした。見ていただけの私がこんなにしんどかったんだから、4人はどれだけのものを抱えてあの場に立っていたのか。ナイフを突き付ける側だって相当の覚悟が必要です。

コンサートが終わって、昔からの友だちと合流した時はみんな「......」でした。何を言えば良いのかわからない。ただ、私たちにとってもこのコンサートは必要だったし、恐らく4人にとっても必要な儀式だったと思います。私は久しぶりに彼らの曲を聴くことができました。彼らは素敵な曲がたくさんあるので、聴けるようになって良かった。

 

 

コンサートですが、翌日18日はもう少しリラックスした雰囲気だったと友だちから聞きました。(私は17日だけの参加)正直ホッとした。無理に前を向かなくてもいいし、泣きたかったら泣けばいいし、楽しいと思ったらその想いのままに笑えばいいし。4人も、コンサートに参加するファンたちも、自分の感情に素直に、それぞれの受け止め方をして欲しいです。そして、自分とは異なる方向の感情を持った他のファンの在り方を決して否定したり、馬鹿にしたりしないで欲しい。

週明けは東京ドーム。私は仕事で僻地にいるけど、参加される方々にとって良いひとときとなりますように。

 

Diamond Sky

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